TERAKOYAブログ

既存事業のテコ入れも新規事業のアイデアも経営者の〇〇〇が反映されていないと長く続かない!

事業を創る上で経営者の価値観を反映が大切

このページでは、YouTubeチャンネル

『毎週10分 聞いて学ぶ事業経営 2代目・3代目経営者のための TERAKOYA 寺子屋 チャンネル』

をもとに連載しています。

 

『寺子屋 チャンネル』では、2代目・3代目の若手経営者のために送る【 毎週 10 分 】 聞いて学ぶ事業経営ということで、様々な業界の2代目・3代目経営者様からのリアルなご相談にお答えする形でお届けしています。

これをお聞きの若手経営者である皆さんが、必要な意思決定をしていくための軸とヒントを得ていただけたなら、とても嬉しいです。

 

YouTubeでは、相方ケビンとの掛け合いもありとても聞きやすくなっていますので、ぜひ動画でもご利用ください。

お仕事の合間の移動中など、ながら聞きに最適です!

TERAKOYAチャンネル【既存事業のテコ入れも新規事業のアイデアも経営者の◯◯◯が反映されていないと長く続かない!】

それでは、今週も2代目社長さんからいただいたご相談から始めましょう。

新規事業をつくりたい… でも何から始めればいい?

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今週の相談者:

今週の相談者:物流・梱包事業会社経営2代目経営者(38歳男性)の方からの相談です。

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いつもこのTERAKOYAチャンネルで経営者の方々の悩みを聞いて、結構みなさん同じ悩みを持っているのだなと思って、私も初めてですが相談メールを書きました。

私は父から事業を引き継いで既に7年が経ちました。この間には厳しい時もありましたが、何とか会社も潰れることなく、ここまでやってきました。

しかしこの2~3年、本当に業界的にも技術革新が進んで、職人的な技術が必要だった仕事が機械化に代わってきています。

その為、弊社の仕事は3年前の60%に激減してしまいました。

また最近の若い人は現場での仕事を嫌う人が多く、採用もなかなか出来ずに会社が少しずつ傾いていく感じです。

もう梱包の仕事の方は将来が厳しいので新規事業を考えているのですが、なかなか儲かる事業が見つかりません。

太陽光発電の事業が流行っているようなので調べてみたのですが、もう遅いのではと社員にも言われてしまいました。

自分自身も、親の仕事を一生懸命継いでやってきたので、新しく何か事業をやろうと思っても何をしていいのかわかりません。

親の仕事もほんとにやりたかった仕事かというと、そういうことを考えずに、ただ引き継いでしまったのだと今感じています。

幾つか頭の中に、新規事業のネタはあるのですが、投資額が大きく躊躇しています。

銀行から借り入れをした方がいいのか?も迷っています。ただ、私は事業計画書なども書いたことがありません。

何か、八方塞がり的な状況になってしまっている会社なのですが、沼上さんならどうしますか?

難しいことは分からないので、いつものように簡単に教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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新規事業の作り方

新規事業を創る前に、既存事業を変革しよう

ご相談いただき、有難うございます。八方塞がりなのですね…

この方はご自分では気付いていらっしゃらないと思いますが、自分で八方を塞いでしまっています。

千手観音のようになっています…笑

では、早速いつものように、この方のご相談を整理してみましょう。

今回は4つありますね。

  1. 梱包事業が機械化によって仕事が激減してしまっている。(というより、この方はこの事業はもう先がないと見ていますね。)
  2.  新規事業を考えているが、 儲かる事業が見つからない。さらに、自分がやりたい事がわからない。
  3. 頭の中にある新規事業をカタチにするために、銀行からお金を借りた方がいいか?
  4. 銀行からお金を借りるのであれば、事業計画書が必要と考えている。しかし、事業計画書を書いたことがないので、どうすべきか

このような感じではないでしょうか。

先ず、分かりやすいことからお伝えしていきたいと思います。

銀行は、先のわからない新規事業には ほぼ100%お金は貸してくれません。

貸してくれるのは、 既存事業がそれなりに上手くいって返済能力があるからです。

この方のお話だと、 「売上が大きく減少している」という事であれば、不可能に近いと思います。その他、土地などの担保があれば別ですけど… 少し難しいです。

なので、新規事業にはなかなか資金を貸してもらえないということを覚えておいてください。

事業計画書は、銀行の為に書くのではありませんが、今後の為に書き方は知っておいた方がいいでしょう。今日はこのポイントを、道具箱に入れておきますので参考にしてみてください。

さて今回のご相談内容に戻りますが、相談内容は、既存事業をどうしたらいいのか?でした。

そもそも、諦めてしまっていいのでしょうか…?

確かに、梱包の仕事も機械化の波が押し寄せてきているので、変革が必要です。ただ、先が見えないほど、ダメな事業なのでしょうか?

ましてやこの方の会社は、3年前の60%の仕事が残っています。この程度仕事が残っているのであれば、新規事業の前に、この事業の立て直しからスタートすべきです。

私のお客様の中にも、 梱包事業をされていらっしゃる方がいますが、少しずつですが変革を進めています。

合わせて、海外進出や、新規事業も走り出しています…

梱包にも色々種類があると思いますので一概には言えませんが、まだまだチャンスはあると思います。

実際に私の周りでも、先がないと思われている企業が、息を吹き返しているケースがあります。

先がもうない、などとは思わない方がいいです。

先ずは、自分が良く知っているこの仕事の変革を、進めることから始めてみてください。

経営者個人の価値観を反映させないと、事業は長続きしない

新規事業をスタートさせるには。いつもお伝えしますが、準備が必要です。

もし、この方が新規事業を進めるのであれば、お金の問題よりも、既存事業を新しく成長させ、部下に委任してからやるべきです。

新規事業を創ることは、そう簡単なことではありません。

経営者が、しっかり時間をとって進めなくては成功するものも成功しません。

事業承継をされた経営者の方々の多くは、引き継いだ事業を何とか潰さないように頑張っていらっしゃいます。

しかし、ある時点で、この事業を本当にやりたかったのか?という疑問を持たれる方が多いのも事実です。

そして、自分で立ち上げた事業でも同じことを考えたりします。

恐らくそれは、自分自身の価値観が変化してきた証ではないでしょうか?

価値観とは、何を幸せに思うか?という事だと思います。

既存事業も新規事業も、経営者の価値観が反映されていないと、長く続きません。

という事は先ず、 経営者自身の価値観と向き合う、そしてそれをどうしていきたいのか?を考えることが重要です。

言葉を変えてお伝えすると、自分の生き方を決めていく… つまりは、個人的なイノベーションが先に必要になってくるのではないでしょうか?

この相談者の方が言われるように 「やりたい事がわからない」とうことは多くの経営者に起こります。

そんな時こそ、 自分自身の価値観を深堀してみてください。

事業存続には経営者個人の価値観反映が必要

事業を作り上げるのは、センスより圧倒的な量

新規事業の創り方については、多くの書籍が出ています。

しかし、一番大切なのは、経営者の想いだと思います。

自分の大切な人を喜ばせる事業とか、大切な人が抱えている課題や悩みを解決する事業…

こんなところから、事業を考えてみてはいかがでしょうか?

当然、事業ですから、儲けなくてはいけません。

しかしその前に、自分の大切な人を例にとって事業を創ってみれば自ずと、やりたい事の姿が薄っすらと見えてくると思います。

毎日1~2個、事業アイデアを書き続けてください、きっと多くの事が見えてきます。

私はそうやって、事業を創ってきました。

事業を作り上げるのはセンスも必要ですが、はっきり言って、量を生み出す努力だと思います。

その上で事業アイデアが出来たら、簡単な事業計画書を作成していくと慣れてきます。

今日は、先ほど申し上げた通り、事業計画書のポイント6個を書いたシートを道具箱に入れておきます。是非参考にしてみてください。

それではまた。

事業計画書6つのポイント

5-1 自分の◯◯がわからなければ、引き継いだ事業も新規事業も前には進まない 「事業計画書6つのポイント」

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