TERAKOYAブログ

中小企業の新規事業こそ、〇〇〇が重要!

中小企業の新規事業で大事なこと

このページでは、YouTubeチャンネル

『毎週10分 聞いて学ぶ事業経営 2代目・3代目経営者のための TERAKOYA 寺子屋 チャンネル』

をもとに連載しています。

 

『寺子屋 チャンネル』では、2代目・3代目の若手経営者のために送る【 毎週 10 分 】 聞いて学ぶ事業経営ということで、様々な業界の2代目・3代目経営者様からのリアルなご相談にお答えする形でお届けしています。

これをお聞きの若手経営者である皆さんが、必要な意思決定をしていくための軸とヒントを得ていただけたなら、とても嬉しいです。

 

YouTubeでは、相方ケビンとの掛け合いもありとても聞きやすくなっていますので、ぜひ動画でもご利用ください。

お仕事の合間の移動中など、ながら聞きに最適です!

TERAKOYAチャンネル【既存事業のテコ入れも新規事業のアイデアも経営者の◯◯◯が反映されていないと長く続かない!】

それでは、今週も2代目社長さんからいただいたご相談から始めましょう。

撤退寸前の新規事業、今後どうすべき?

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今週の相談者:

ダンボール加工業、運輸業経営2代目経営者(33歳男性)の方からの相談です。

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いつもこのチャンネルを参考にさせていただいています、ありがとうございます。

私は2年前に実家に戻り、父の会社の専務として現在働いています。

実は、昨年大きな失敗をしました。

というのは、我々のような運送業界は新しい技術やロボットに仕事が奪われる最たる業界だと思っています。

その上で、今の仕事のように、将来無くなってしまう事業ではなく、

将来もなくなりにくい事業を始めたいと思って、コインランドリーの事業を始めたのですが

思っていた以上に集客ができず、赤字が続いています。

正直撤退を考えなくてはならない状態です。

父の代から働いている社員も高齢化が進んで、5年後にはほとんどの人が定年退職を迎えます。

同年代の人材を採用しようと求人誌に募集を出しているのですが

やはり、運送業をやりたい人は若い人では少ないです。

なんとか、父が引退する前には(あと3年で引退する予定です)

新しい事業を軌道に乗せたいのですが コインランドリーの件を考えると、

もうこれ以上大きな投資や赤字を抱えるわけにはいきません。

先日、TERAKOYAのホームページを拝見したら、同じような経営者の方が新しい事業をスタートさせたり、

今の仕事を改善して成長させたりされている事例を見ました。

弊社のような資金も人材もいない会社とは違うかもしれませんが、

先生にアドバイスいただけたらと思いメールを書いています。

是非、よろしくお願いいたします。

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撤退寸前の新規事業をどうすべきかわからない

人間にしか出来ない仕事が今後必ず残る

大きな失敗と仰られていますが、

コインランドリーの事業は初めての新規事業で、まだ1年目ということですね?

私なんか、いくつ事業潰したか・・・わからないくらいです。

新規事業なんてものは、5つやって1つ当たるかどうかだと私は考えています。これからだと思いますよ。

では早速いつものように頂いたご相談を整理しましょう。

今回の課題は、2つですね。

  1. 運輸業界は、今後仕事が無くなる可能性が高いので、無くならない事業を創りたい
  2. 資金や人的リソースがない会社で、どうやって新規事業を創っていくのか

まず、この方が仰るように、日本は人口減で仕事の自動化は否応なく進みます。

しかし、人間しか出来ない仕事は必ず残ります。

技術革新が進めば、それに合わせて必ず新しい仕事も生まれます。

例えば、0から1を生み出す仕事などは、ロボットはあまり得意ではないです。

新規事業を作り上げていく仕事も、これに入るのではないでしょうか。

後は、介護などはロボットがサポートしますが、人を気遣う、察する力などはロボットには出来ない仕事です。

どの業界にも人間にしか出来ない仕事がある

私は今、新幹線で伊豆と東京を毎週往復する生活をしていますが、

新幹線の清掃をするスタッフは、機械化出来ないそうです。

未だ人間の微妙な手先を使うものは、ロボットでは無理だと言われています。

このご相談をいただいた方の業界で、何が人間にしか出来ないのかは分かりませんが、

このような現場仕事でも、最後のワンフィートは臨機応変さが必要になります。

例えば、救急現場の隊員もロボットがこなすようになると思いますが、最終的に人を救い出す場面では、

人間でないとダメなのではないでしょうか?

このように必ずご相談をいただいた方の業界にも、人間にしか出来ない仕事があると思います。

これだけ変化が激しい時代の中で、無くならない事業を創りたい気持ちは理解出来ますが、

それは本当に予測が難しいです。

ですが、先ほどのような無くなりにくい人間の仕事を理解した上で、

「無くなりにくい事業」を創ることが、前に進める一歩になると思います。

そして、もう一つ重要なのは、機械化や技術革新で必ず新しい仕事、事業が生まれます。

ここにアンテナを張ることはすごく大切です。

運送業での倉庫内の荷物ピッキングは、これまで工場内を人が走り回ってピックアップしていたのが、

今では倉庫の棚が動くようになっています。

SFの世界を感じさせますが、これからはこれが当たり前になってきます。

恐らく、既に倉庫内の仕事や役割も大きく変わっているのではないでしょうか?

この「新しく生まれる事業」と、先ほどの「無くなりにくい職業、事業」を自社業界に当てはめて

是非この2つを検証してみてください。

ヒントが必ず見えてくるはずです。

どの業界にも人間にしか出来ないことがある

今後生き残る事業は、レアケース&ストーリー性のある事業

そしてもう一つ課題がありましたね。

資金や人的リソースがない会社で、どうやって新規事業を創っていくか?ということでした。

これはこの方の会社だけでなく、新規事業をスタートさせる時に

そんなに大きな資金を初めから注ぎ込める会社は多くないと思います。

ただ、最近のビジネスモデルは種から芽が出て、これは行けると思えると、

大量の広告費を使って一気にシェアを押さえるようになってきました。

タクシーの広告がその例です。

この様に、資金を潤沢に使える会社は良いのですが、

普通の中小企業からするとここで同じ土俵に乗って戦うことは、かなりの冒険になってしまいます。

ですので、この同じ市場では戦わないという事を意思決定されておいた方が良いと思います。

注意するべき点は、ついつい見栄や根拠なき憶測で資金力がある会社と同じような戦い方を

始めてしまわないようにするということです。

では、中小企業はどのようにして戦うのが良いのでしょうか?

タクシー広告を打っているような会社のビジネスモデルは、

プラットフォーム化されたモノを、なるべく多くのクライアントに、なるべく早く届けシェアを取り、

勝ち抜けるように行なっていると思います。

私もタクシーに乗りながら、ついつい見てしまいます。

は私も「あっこれ便利だな・・・」と時々思います。

ただ、この便利がクセモノで、便利なモノは資金力がある会社が結局、生き残っていくのだと思います。

そして、生き残るのはTOP1〜2社ぐらいなのではないでしょうか。

私も含めて中小の会社は、自分たちでやる意味やストーリーを伝えていく事業が必要になってくると考えています。

皆が便利に思うものは大手に任せて、我々中小はそういったコモディティ化からの脱却をしなくてはいけません。

では具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか?

参考になるかどうかわからないのですが、私は毎週パーソナルジムに通って筋トレをしています。

ただ、海外に行ったり、出張が多いと通えないのが悩みでした。

そんな時ある経営者の方に、トレーナーをご紹介いただいたのですが、

このトレーナーさんは、かなりまれな方なのです。

何かというと、この方は全ての筋肉をトレーニングマシーンなどの器材を全く使わず、

自重、つまり自分の体重で鍛えることを教えてくれるトレーナーさんです。

これなら、出張中でも出来ますよね。

私はこのサービスにかなり感動しました。

パーソナルのトレーニングジムは沢山ありますが、こういったレアなジムは多くありません。

このようなストーリー性があるものは今後生き残るのではないでしょうか。

今回は少し長くなってしまいましたが、道具箱に新規事業を展開されている中小企業の事例を入れておきます。 是非参考にしてみてください。

それではまた。

新規事業を展開されている中小企業事例

5-3 ◯◯がなければ、中小企業の新規事業は創れない!【新規事業を展開されている中小企業の事例】

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